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菅原神社(御領)
大阪府大東市御領 3-3-13
祭神--菅原道真
                                                    2021.06.01参詣

 JR学研都市線・住道駅の北西約1.5km、駅西の府道21号線(八尾枚方線)を北上、御領南交差点を左(西)へ、二つ目の信号を右(北)へ入った先に架かる、小さな御領橋(木橋)の手前を左に入った北側に鎮座する。
 大東市の当地近傍には菅原神社が3社あり、当社はその一社で、地名を冠して御領菅原神社とも呼ばれる。

※由緒
 境内に案内等なく、社務所もなく由緒等不明。
 
 大東市史(1973)には、
 「御領3丁目にあり、菅原道真を祀る。 
 当社は明治12年(1879)、当時の金額で255円を投じて改築しており、その時の設計図(流造社殿)も残っている。鳥居は安永7年(1778)のがある。
 当社として注目されるのは宮座である。御領の開拓者だといわれる11軒により構成され、その中から一年交替で神主役を務め、これを一年神主と呼んでいるが、現在は特定の家がこれに当たっている。
 また宮座の時に掛ける木札も残っている。これは京都の吉田神社から下付されたもので、年号はないが、慶応4年(1868)の鳥羽伏見の戦いの時、敗れた旧幕軍の残党がこの地方で乱暴を働きかけたので、この札を見せるとおとなしくなったといわれる」

 また、北大阪のお宮(2009)には、
 「当社は明治12年(1879)本殿を改築、鳥居は安永7年(1778)の銘が記されている。
 由緒は不詳であるが、御領地域の開拓時氏神として祀ったものと思われる。
 明治5年村社に列せられる」
とある。

 当社が鎮座する地名・「御領」について、大東市史には、
 「この地名には深い由緒があろうが、今のところ、天正12年の豊臣秀吉の河内国御蔵入帳に『五里やう村』とあるのが最初である。
 土地の伝承では、室町幕府の“御領”であったというが、室町中期には、17ヶ所が足利将軍家の御料で、8ヶ所が北野神社の社領であった。
 ただ当地・御領は17ヶ所にも8ヶ所にも含まれず、天正以降明治まで讃良郡に属していた。これは集落形成期の事情によるものであろうが、明らかにすることはできない」
とあり、御領集落の形成経緯・時期は不祥としている。

※祭神
   菅原道真

※社殿等
 今、当社の南側から西側にかけて水路がめぐっているが、これは、かつて御領地区にあつた井路(イジ)の一部といわれ、水路脇に『御領 せせらぎ水路』とのイラストマップが立ち、「水郷の里 御領」との案内(大東市教育委員会)には
 「御領村は旧深野池堤の西側に位置し、河内を代表する水郷地帯です。
 標高1.5mほどの低湿地のため、御領村には古くから用排水路(井路)の水路が縦横に走り、運搬手段の中心として三枚板と呼ばれる農業用田舟が活躍していました。 
 御領村の井路沿いには舟から物資を直接出入りできるような段倉ダンクラ、浸水を防ぐため、一段高い所に設けられた農作物や生活用具の収納庫)と呼ばれる倉が機能的に建てられ、その倉が現在も見られます。

 自動車が交通の中心となっている今日、のどかな田園風景を残す水郷御領村は、都市化の波や水田を対象にした都市基盤整備の土地区画整理事業により大きく変化しようとしています。

 御領の文献登場は、天正12年(1584)の河内国御蔵入帳に『五里やう村』と記されるのが最初です。
 平成7年度御領遺跡発掘調査により、室町時代初期の住居跡群が確認されています。平成8年12月
とあり、室町初期頃(15世紀初頭)に集落があったのは確かとしている。

 案内には、かつての御領地区には水路(井路)が縦横に走っていたというが、いま残っているのは当水路のみのようで、水路に紅鯉を放ち、水路沿いに桜を植えるなど附近住民の憩いの場として整備されたものと思われる(かつては田舟も舟行していたという)

 
御領・せせらぎ水路イラストマップ
(左上が菅原神社、右が北)
 
御領橋
(左図の水路が直角に曲がった処に架かる)
 
段倉のある風景
(御領橋より東を望む)

 せせらぎ水路の北側、大楠2本(御神木)が聳える処が当社境内で、小さな橋を渡った境内正面にやや小振りの鳥居が立ち、神額には菅原神社とある。


御領菅原神社・社頭 
 
同・境内入口

同・鳥居 

 鳥居奥の正面に入母屋造の拝殿が、その裏、弊殿を介して入母屋造の本殿(覆屋)が南面して建つ。
 拝殿内陣の奥に見える本殿社殿は、唐破風向拝を有する切妻造平入りのようだが、遠くて詳細不祥。


同・拝殿 

同・拝殿(側面) 

同・内陣 

同・本殿(覆屋) 
 
同・本殿社殿(拝殿内陣より) 

 境内東側に大楠2本が聳え、案内には
  「保護樹木等指定標識  この樹木は大東市が保護樹木として指定したものです。大切に保護しましょう。
   樹種 クスノキ 指定番号:第1号(昭和59年指定)・第22号(昭和61年指定)
とある。
 根元に注連縄が巡らしてあるから、御神木として崇敬されていると思われる。

 
クスノキ(指定番号1号)
 
クスノキ(指定番号22号) 

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