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下鴨神社/末社
言社(一言社・二言社・三言社・井上社・相生社・祓社・印納社・愛宕社・稲荷社
                                                                2010.11.11参詣

 賀茂御祖神社(下鴨神社)に属する末社のうち、参詣した7社についての略記。いずれも資料なく、鎮座由緒など詳細不明。

※言社(コトシャ) 
 下鴨神社中門をはいった弊殿前に鎮座する小祠7社の総称。中門を入った正面・藩塀(目隠しの塀)の背後に“一言社”2社が、右手(東)に“二言社”2社、左手(西)に“三言社”3社が鎮座する。

 祭神として、大国主命及びその別名(書紀による)を充て、それぞれ生まれ歳(十二支)の守護神というが、言社の意味・鎮座由緒、オオクニヌシおよび十二支との関係など不明。
 十二支を12座の神々や仏菩薩などに充て、生まれ歳毎の守護神とする俗信が各地にみられるが、当社もそのひとつであろう。

 ・一言社−−東−−大国魂命−−巳・未歳生まれの守護神
         西−−顕国魂命(ウツシクニタマ)−−午歳生まれの守護神
 ・二言社−−北−−大国主命−−子歳生まれの守護神
         南−−大物主命−−丑・亥歳生まれの守護神
 ・三言社−−北−−志固男命(シコオ)−−卯・酉歳生まれの守護神
         中−−大己貴命(オオナムチ)−−寅・戌歳生まれの守護神
         南−−八千矛命(ヤチホコ)−−辰・申歳生まれの守護神   

下鴨神社・末社/一言社
一言社(2社)
下鴨神社・末社/二言社
二言社(2社)
下鴨神社・末社/三言社
三言社(3社)

※井上社
(別名:御手洗社)
 祭神−−瀬織津比売命(セオリツヒメ)

 境内の東北隅・御手洗池の先に鎮座する小祠で、井戸(御手洗川の水源)の上に祀られているという。
 唐風破風を擁する覆屋の中に、一間社流造・檜皮葺の小祠が鎮座する。

 社頭の案内によれば、
 「当社の前身は、三代実録・元慶3年(879)9月25日条をはじめ諸書にみえる唐崎社である。
 元の社地は、高野川と賀茂川の合流点東岸に鎮座のところ、文明の乱により文明2年(1470)6月14日焼亡したため、文禄年間(1592--96・文禄6年ともいう)に、この地に再興になり、寛永度(1629)の式年遷宮より官営神社となった」
とある(文明の乱とは応仁の乱-1467--77-を指すか)。唐崎社の由緒など詳細不明。
下鴨神社・末社/井上社(御手洗社)
 セオリツヒメとは、旧暦6月と12月の晦日におこなわれる晦大祓で奏上される祝詞(六月晦大祓祝詞)に、速川に坐して大祓で祓われた罪穢れを大海原に祓いやる神として登場する女神で、祓いの神とされる。
 このことから、賀茂祭に先立って斎王代が当社に参詣し、社前の御手洗池で禊(ミソギ)の儀がおこなわれるという。

 境内摂社・比良木社とともに、式内・出雲井於神社の論社となっているが、社記に「文禄6年に祝(ハフリ・神官の一)秀延が建てた」と明記され、社蔵の古図にも「只井のみ有りて社また井幹なども見えず・・・」とあるとして、否定する説もある。
 ただ、案内にいうように、文禄6年の造営は旧唐崎社の再興とすれば、完全に否定もできない。

※相生社
(アイオイ)
 祭神−−皇産霊神(ミムスヒ)

 参道奥・中門手前の左側にある小祠。朱塗りの鳥居の奥に社殿(一間社流造・檜皮葺)が鎮座する。
 祭神・皇産霊神の産霊・ムスヒのムスは万物が生成することを、ヒは霊的力をいい、ムスヒとは天地・万物を生成・繁殖・熟成させる霊力を意味する。
 このことから、縁結び・安産・子育て・家内安全の神とされ、これにあやかって、隣に2本の木が1本に結ばれたと伝える縁結びの御神木・連理の賢木がある。
下鴨神社・末社/相生社

※祓 社
(ハライ)
 祭神−−玉依姫命・賀茂建角身命・祓戸大神

 境内西の鳥居を出て、道なりに右へ曲がった先・西側にある小祠。

 祭神3座を祀るが、社名からみて祓戸(ハライト)大神が主祭神であろう。
 祓戸神とは、罪穢れを祓い浄める神のことで、一般には、六月晦大祓の祝詞に出てくるセオリツヒメ・ハヤアキツヒメ・イブキドヌシ・ハヤサスラヒメの4座をいう。
下鴨神社・末社/祓社

※印納社
 祭神−−印璽大神(インジ)・倉稲魂命(クラノイナタマ)

 祓戸社の先、道を左に曲がった先・北側にある小祠。

 社頭の案内には、
 「御本宮の御垣内に古くから祀られている印璽社(インジ)の御祭神を祀り、ここに古印を納め、ご守護を仰ぐ神社である。
 また、この一帯は、平安初期より室町まで、賀茂斎院御所(文明の乱により焼失)のあった由緒地である」とある。
下鴨神社・末社/印納社

※愛宕社
・稲荷社合祀殿
 印納社の西方にある2社合祀殿だが、詳細不明。

 愛宕社(オタギ)−−東社−−古名:贄殿神(ニエドノ)・酒殿神(サカドノ)・奈良殿神(ナラドノ)
  祭神−−火産霊神(ホムスヒ)−−火伏せ・防火の神

 稲荷社−−西社−−古名:専女社(トウメ−−老狐をいう古名) 
  祭神−−宇迦之御魂神(ウカノミタマ)−−稲荷神      
下鴨神社・末社/愛宕社・稲荷社合祀殿

 上記以外に、本宮・西殿(タケツヌミ)の西に“印璽社”(本宮御神璽、印鑑・契約の神−−本殿域のため参詣不能)があり、摂社・三井社(改修工事中で参詣不能)の中社に“澤田社”(御歳神−農業神)が合祀されている。

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