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富島神社
大阪市北区中津2-5-10
祭神--速素盞鳴命
相殿--天照皇大神・豊受皇大神・八幡大神
       ・住吉大神・奇稲田姫命・菅原道真公
                                                   2020.10.27参詣

 大阪メトロ御堂筋線・中津駅の北約300m、駅上の東西道路を西へ、最初の辻を右折して北へ、JRのガードをくぐり道なりに進み、「富島神社」との矢印がある角を右に入った北側に鎮座する。

※由緒
 境内に掲げる由緒・沿革には
 「社名の由来
 当社の創立年代は不詳であるが、社伝によると、足利時代にすでに存在しており、牛頭天王社と称していた。
 明治元年の神仏習合禁令により神号に牛頭天王の使用が禁止されたので、明治2年に浪速八十島の中の利島にちなみ、利島神社と改称する。
 明治43年には、昔この辺りを富島の荘と呼んでいたことから富島神社と改称して現在に至る」

 また大阪府全志(1922)には
 「富島神社は字本庄にあり速素盞鳴命を祀れり。
  創建の年月は詳ならざれども、文禄3年(1594)9月16日の片桐東市正検地の際にも、境内は除地たりしといへば、其以前より存したる神社なるは明らかなり。
  以前は祇園牛頭天王社と称せしも、明治の後に利島神社(トシマ)と改め、同5年(1872)村社に列し、同40年(1907)6月神饌幣帛料供進社に指定せられ、・・・(中略)
  当社は明治43年(1910)1月今の名に改める。蓋し旧社名(利島神社)は古の難波八十島の利島に因めるものなりしなるべきも、字地の外島とその名の混同するを以て改称せられたるものなりといふ。
 末社に稲荷神社あり」
とある。

 これらによれば、当社は牛頭天王社→利島神社→富島神社と改称したとなるが、いずれも、その創建由緒・年代についての記述はない。


※祭神
 主祭神・素盞鳴尊
  由緒にいうように、当社本来の祭神は牛頭天王だったが、明治初年の神仏分離令によって、牛頭天王が仏教色が強いとして排斥されたために、同じ神格をもつとされる素盞鳴尊に変更し、合わせて社名を利島神社と改称したのであろう。

 相殿6座の鎮座由来等は不明。明治末の神社統廃合令によって合祀された神社の神々とおもわれる。


※社殿等
 東西道路の北側に鳥居が立ち、境内に入る。
 境内正面に、大きな唐破風向拝を有する入母屋造の拝殿が、その背後、塀に囲われた中に一間社流造の本殿が、いずれも南面して鎮座する。


富島神社・鳥居 
 
同・拝殿
 
同・本殿

◎境内社
 今、境内社として7社を数えるが、その沿革について資料によれば、
 ・明治33年 島神社(鷺島神社か)を境内末社として遷座
 ・ 同 34年 村社兵衛府神社を鷺島神社境内に遷宮 (淀川改修のため水没した成小路字兵衛の兵衛府神社を合祀したという)
 ・ 同 41年 無格社春日神社及び村社天満宮を合祀
 ・ 同 42年 村社鷺島神社を兵衛府神社を合祀したまま当社に合祀し、村社八坂神社を合祀
 ・大正10年 島神社(鷺島神社か)・春日神社・兵衛府神社3社を合祀し、本殿の西に美津神社を創立
 ・昭和39年 八坂神社を分離して塚本神社を創立(淀川区にある塚本神社か)
 ・ 同 59年 稲荷社を境内東側より北西側に移転改築
というが、一部現在の境内社と照合せず、よくわからない点がある。

*富恵美須社
   祭神--事代主命
 本殿の左奥に鎮座するエビス神社。

 鳥居の奥に、一間社流造の小祠が南面して鎮座する。


富恵美須社・鳥居 
 
同・社殿 

*美津社
 富恵美須社の左に南面して鎮座する。
   祭神--上記由緒には、美津社:事代主命・天児屋根神・兵衛府八幡・猿田彦神とあるが、
 沿革には、美津社は3社から成るとあり、ここでいう事代主神は隣の富恵美須社の祭神を指すと思われる。

 鳥居から左右に延びる板塀に囲まれた中に、中央に切妻造妻入りの社殿が、その左右に小祠2社が鎮座する。
 中央社殿の扁額には「美津社」の、右の小祠には「天児屋根社」(明治41年合祀の春日神社か)の扁額が見えるが、左の小祠には社名表示はない。
 推測すれば、中央・美津社に兵衛府八幡が、右の小祠に天児屋根神が、左の小祠に猿田彦神が祀られているのであろう。
 兵衛府神社とは字兵衛にあった八幡宮が淀川改修により水没したため当社に合祀したもので、祭神は八幡神と思われ、とすれば、3社の中央にあって大きな社殿を有するのも当然かもしれない。
 なお、美津社と称する由縁は不明だが、あるいは三つの社即ち「三つ社」の美称かもしれない。


美津社・鳥居 
 
同・境内(社殿3宇が並ぶ)
 
社名不明社
 
美津社
 
天児屋根社

*稲荷社
 境内西北部・美津神社の左に鎮座するが、鎮座由来・年代等は不明。
   祭神--宇賀之御魂神


稲荷社・鳥居列 
 
同・社殿前の鳥居
 
同・社殿

*天満宮
 正面鳥居を入ってすぐ右に鎮座する。
   祭神--菅原道真公
 明治41年に合祀された天満宮であろう。


天満宮・全景 
 
同・社殿

*大楠社
 境内左手、拝殿の左に注連縄を回した楠の大樹(御神木)2本が大きく枝葉を張り、右側の根元に小祠が鎮座する。
 扁額には「大楠社」、傍らの立て札には「祭神 御神木」とある。


楠の大樹(御神木) 
 
楠の根元の大楠社

大楠社・社殿 

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